高額療養費制度の対象外となる費用は、入院時の食事代・居住費・日用品・差額ベッド代・先進医療費・保険適用外の診療・通院に要した交通費になります。この例に挙げた先進医療費とは、最新の治療技術の中で厚生労働大臣の承認を受けた治療に対する費用のことになります。現在行われている治療としては、癌を放射線で治す陽子線治療や家族性アルツハイマー病の遺伝子診断等が挙げられます。保険適用外の診療とは、妊娠や出産といった病気でない診療のことを言います。

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この制度の対象外に当たる差額ベッド代ですが、入院すれば必ず発生する費用ではありません。入院時に費用が掛かる病室に入ることを拒否すれば、差額ベッド代は掛かりません。そこで気を付けることは、個室の同意書にサインをしないことです。ただ、はっきりと拒否してしまうと病院側と不和になる恐れもあるので、「資金に余裕がなく、負担を減らして欲しい」と懇願する方が無難になります。

 
なお、2人以上の病室でも費用が必要となる場合もあるので、注意が必要となります。中には、4人部屋でも費用が掛かる場合もあります。この理由は、厚生労働省が定めた基準を満たせば、費用が取れることになっているからです。この費用に関する一番の解決策は、差額ベッド代の請求がない病院に入院することです。例えば、全日本民主医療機関連合会(全日本民医連)に属する病院は、「個室代の請求をしない」ことを掲げています。